チョコレートドーナツ

少し前にチョコレートドーナツというアメリカの映画を観にゆきました。

映画は子供のころからの趣味でもあり、英語のヒアリングの練習にもなるし、デザイン要素のぎゅっと詰まった大好きなアイテムでもあります。
空いた少しの時間でもよく映画を観ます。

チョコレートドーナツは、1970年代に健在した、同性愛者の大人とダウン症の障がいを持った少年の物語です。実際にあったお話です。
当時の差別は露骨で、理不尽で歯痒い目にたくさん合います。たくさん胸を締め付けられます。
それでも同性愛者の彼の、障がいを持った少年を守ろうとする愛がとてつもなく寛大で、物語を観たあとは、全身が愛で包まれます。

障がいのある少年の役。実際にダウン症の障がいがある俳優の青年が務めていました。プロとして役を務めていることもすばらしいのですが、この少年の演技が本当にすばらしい。まだ脳裏に彼の笑顔が浮かんできます。
笑顔に心を奪われてしまいました。

 

たまたま、仕事でかかわりのある方が、障がいを持った子供達の音楽活動を運営している団体の方で、子供達の活動の話をしてくださいます。
実際にみなさんに会ったことはないのですが、楽器の演奏技術を習得して、人々の前に立って演奏をしたり、歌を歌ったり、あらゆる場所で才能を発揮しているそうです。

せっかく積極的に活動されているので、活動を広める一つのツールとしてYouTubeへの投稿を紹介しました。
何年か前に、YouTubeとJASRACが契約を締結したらしいですね。以前より多くの曲を演奏してYouTubeに投稿することが可能になりました。
YouTube内で検索をすると、楽器を演奏する障がいのあるひとたちの映像が世界中から投稿されていて、団体から、自宅で撮ったような映像まで、何百人、何千人もの人に閲覧されていました。

情報源がまた新たに広がったようすで、興味深く、とても楽しそうに映像を検索し、じっと観賞されていました。
いつかこの団体さんの子供達の演奏も検索できるといいな。

 

最近、知り合いの方からとても興味深い話を聞きました。

その方はダイビングのインストラクターとしてかなりベテランで、インストラクターの中でも数人しか取得ができないという、障害者ダイビングライセンスを持っているのだそうです。

例えば、海の底に沈むときには、肺の空気を少しずつ抜いて、浮力を弱めて、後は頭を下にしてフィンで漕ぎます。
けれど障がいのある人にはそれが難しい場合、インストラクターが限界まで肺の空気を抜き、自分が錘になって、二人とも頭は空に向けて直立のまま、手を繋いで、フィンで逆向きに進む技で漕いで、海の底まで連れていく
のだそうです。
私もダイビングのライセンスがあるので難しさと怖さがわかるのですが、絶対にできないです。
二人で頭は空に向けて、そのまま空に飛び出ていってしまうと思われます。
水の中は命に関わることが多々あるので、看護の知識など難度の高い訓練を何日も行ったそうです。

一緒に潜ったお客さんは滅多にできない良い経験が出来たと、とても満足げで楽しそうだったそうです。
海の中の体験は、地上とは違った世界が広がっていて皆にお勧めしたいくらいです。

あれからも時折、この話を思い出します。

 

自分があらゆる技を取得できるかは難しいですが、無知を博識にするのは大事な気がします。
提案する側の人として、人やモノ、いろいろを繋げていきたいです。
これを書いていたらドーナツが無性に食べたくなったので、近いうちにflorestaに行こうと思います。

 

 

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大阪谷町六丁目。通称「谷六」。未だ昭和の匂いのする谷六の一角。

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